財務倫理規範
この方針は、LLLI を含むすべての LLL 組織とリーダーが資金源を調達する際に適用されます。本方針は、各国の法的要件に取って代わるものではありません。本方針は、すべての LLL 組織にとって必要最低限の要件です。
LLLI は、母乳代用品のマーケティングに関する国際規準とその後の世界保健総会の関連決議(この文書ではこれらを総称して「国際規準」と呼ぶ)を全面的に支持します。すべての資金源は、国際規準を遵守するというラ・レーチェ・リーグの責務に合致していなければなりません。
- 資金調達先
LLLI、LLL組織、およびLLL代表者は、以下のような多様な方法で資金を調達することができます。
- 会費
- 個人の寄付・寄贈
- 費用負担金
- 認められた慈善団体、政府または公的機関からの助成金
- 適切な企業からの資金(以下を参照)
- 母乳代用品のマーケティングに関する国際規準とその後の世界保健総会の関連決議の遵守
- 母乳育児支援における LLL の評判と信頼を守り、LLL の目的、使命、考え方の範囲内で活動するためLLL 以外の影響から十分な自律性と独立性を維持するために、すべての資金源は母乳代用品のマーケティングに関する国際規準とその後の世界保健総会の関連決議(この文書ではこれらを総称して「国際規準」と呼ぶ)を遵守するというラ・レーチェ・リーグの約束を支持するか、その責務に合致していなければなりません。
- LLLI および LLL 組織は、国際規準に違反するいかなる企業ともスポンサー契約やエンドースメント契約、ライセンス契約を結ばず、そのような企業からの広告や展示を受けません。この「企業」という言葉には、既知の国際規準違反者の子会社や親会社が含まれます。新しい契約では、契約期間中にこの規定に違反した場合、または違反が明らかになった場合は、契約が解除されることが明記されます。
- スポンサー契約に関わる合意書や契約書には、契約期間中、外部当事者が 母乳代用品のマーケティングに関する国際規準とその後の世界保健総会の関連決議(国際規準)を遵守し、また遵守し続けるという条項が盛り込まれるものとします。
- 国際規準[リンク]の対象となる、あるいは LLL の使命や考え方に関連する製品、活動、サービスの広告や展示、企業のスポンサーシップ、エンドースメント、ライセンス製品契約を検討する場合、契約するリーダー は、組織の運営者、組織の国際規準委員会やLLLIのWHOコードと利益相反に関する委員会に相談します。
- 資金調達先を選ぶ前に、LLLの代表者は、国際的なネットワークや印刷物、ウェブ上の関連出版物を利用して、その製品や所有構造を調査します。特定の企業について疑問がある場合、リーダー、LLL組織、LLLI理事会とスタッフは、提案された資金調達先について、各組織の国際規準委員会やWHOコードと利益相反に関する委員会に再評価を要請して、考えられるすべての規約上の問題または利益相反が慎重に検討されていることを確実にします。
資金調達の問題に取り組むリーダーや従業員は、情報を共有することで互いにサポートし、相互に支持し合い、世界中で説明責任を果たしていきます。
- 寄付・寄贈
LLLIとLLL組織は、各地域の寄付に関する法的要件を尊重します。
上記の条件の範囲内で、LLLIとLLL組織は個人および営利団体から寄付・寄贈を受け入れることができ、また寄付を拒否する選択肢を保持します。
寄付を拒否する理由としては、以下のようなものが考えられます。
- 非営利団体としての地位を失う可能性があること。
- 管理費用や運営上の問題
- LLLIまたはLLL組織にとって、その他の容認できない結果をもたらすこと。
LLLIまたはLLL組織は、寄付者をどのように周知するかを決定します。
- 外部当事者との契約
リーダーおよび組織は、本方針のすべての規定が満たされる限り、LLLと相手方の双方に利益をもたらす外部当事者とのビジネス関係を築くことが歓迎されます。
広告・展示
LLLI および LLL の出版物やイベントには、広告や展示が含まれることがあります。
以下のものは、広告および展示を行いません。
- 母乳で育つ赤ちゃん、授乳中の養育者、母乳育児に有害であることが証明されているすべての製品
- 母乳育児を阻害する可能性のある製品
- LLLの目的または考え方と合わない製品(LLLを参照)
- リコール対象製品
すべての広告や展示は、LLLI または LLL 組織を責任から保護する、書面による法的契約によってカバーされます。
- 広告や展示を受け入れることは、承認を意味するものではありません。その旨を出版物やイベント・展示会プログラムに明記します。すべての契約書には、関連する財務方針の概要が記載されます。
営利企業との契約関係
営利企業との関係を検討する場合、契約するリーダーは、どのような関係でもラ・レーチェ・リーグの信用を企業に貸すことになり、金銭以外の寄付であっても、企業の広告露出と交換であることを心に留めておく必要があります。念頭に置くべき要因は以下の通りです。
- 広告は関係であり、契約によって管理される必要があります
- 契約書には以下のことが含まれます
- 期限
- 途中解約の条項
- 正当事由による解除の条項
- 相手方が(LLL組織またはWHOコードと利益相反に関する委員会の見解により)国際規準に違反する行為を行った場合
- その企業が国際規準に違反する団体に買収された場合
- 製品がリコールされた場合
(2006年10月、改訂2012年11月、2015年3月、2020年10月)
- LLLI、DCE、または LLL の他のユニットに対する営利企業によるスポンサーシップまたはエンドースメント、あるいはライセンス製品契約
企業のスポンサーシップ、エンドースメント、およびライセンス製品契約は、LLLI と相手方個人または組織との相互利益の関係であり、企業の名前やロゴが LLLI の名前やロゴと共に表示される場合があります。これには、 LLL 各組織のロゴに組み入れられたLLLI ロゴを含みます。
企業のスポンサーシップ、エンドースメント、およびライセンス製品に関する契約は文書化され、国際規準の違反 やその他の利益相反が生じた場合に LLLI または関連 LLL 組織が関係を終了できるような条項を含みます(ただし、これに限定されません)。これらの条項は、合意された期間ごとに契約終了点を明確にし、LLLI が定義する母乳育児を損なう可能性のある変化が会社に生じた場合に契約を終了させることを規定するものです。LLL ロゴおよび名称の保護を参照。
- エンドースメント、スポンサーシップ、およびライセンス製品契約
LLLI理事会は、あらゆる人物、サービス、品目に対する LLLI による後援、承認、認可を明示または暗示する行為を許可する唯一かつ独占的な権限を有します。明示あるいは暗示的な LLLI による承認あるいは後援の契約は、理事会議長/共同議長あるいはその指名した人と LLLI 実務責任者が交渉し署名するものとします。
(2005年3月、 改訂2005年11月 LLLIによる契約、スポンサーシップ、エンドースメント、承認または認可から移動)
LLLI ロゴや複合ロゴを使用する権利を外部当事者に与えるエンドースメントを受諾する、あるいはライセンス製品契約を締結しようとする事業者は、外部との交渉に入る前に「エンドースメントあるいはライセンス製品契約の承認」フォームを LLLI実務責任者に提出しなければなりません。[ウェブサイトから実務責任者に提出できるフォームへのリンク]
実務責任者は、必要に応じて LLLI 理事会および WHOコードと利益相反に関する委員会と協議の上、承認フォームを受け取ってから 7 営業日以内に、エンドースメントや契約の承認または不承認を決定します。提案された協働が承認された場合、実務責任者は、PSRおよびDCE協定書に定められたロゴの使用の範囲内で、組織が適切と考えるLLLIロゴまたは複合ロゴの使用について交渉を開始する権利を与える文書を組織に送付します。記録保管のため、外部団体との最終契約は、署名後 7 営業日以内に LLLI 実務責任者と共有されます。
エンドースメントまたはライセンス製品契約が承認されなかった場合、ED(実務責任者)は組織に連絡し、その理由を説明し、それでも組織が提携を希望する場合は、提携が承認されるために満たすべき条件について組織に助言します。
(2006年10月、改訂2012年11月、2015年3月、2020年10月)