以下は、LLLIサイトhttps://llli.org/qa-concise-version-focusing-on-mothering-through-breastfeeding-when-accrediting-new-leaders-removing-separation-as-a-barrier/ の翻訳です。

リーダー認定時に母乳育児を通したマザリングに焦点を当てるQ&A
– 「赤ちゃんと離れた経験」を障壁として取り除く(簡易版)

『PSR:LLLIの方針と規則』の『付録17』と『付録18』の改訂に関する理事会決定について 理解を深めるためのQ&A-簡易版:
2018

年11月8日
LLLI理事会は、次の原案を承認することを可決しました。

「リーダー志願のための必要条件」について考えるときは、お母さんと赤ちゃんがどのような結びつきを築いているかに注目する。生後12ヵ月かそれ以上のあいだ母乳育児が続けられており、赤ちゃんのニーズに応えるマザリングがされているということが、母乳育児を通した結びつきがあることの根拠となる。話し合いではそのほかのコンセプトと併せて確認する。お母さんが赤ちゃんから離れる体験をしたことについては考慮しない。

これによって、コンセプトと志願のための必要条件、そして認定基準について、リーダー志願に関心のあるすべての人に対し公平に目を向けることができるようになるでしょう。

ここにいくつかのQ&Aを記載します。 さらに詳しい説明は、LLLIウェブサイトのQ&A https://llli.org/qa-focusing-on-mothering-through-breastfeeding-when-accrediting-new-leaders-removing-separation-as-a-barrier/ も参照ください。 (日本語訳はリーダーサイトエリア役員会からのお知らせ「リーダー認定時に母乳育児を通したマザリングに焦点を当てるQ&A」) これらのQ&Aに書かれていないことで質問があれば、エリアやエリア・ネットワークの代表、またはLLLI理事会(board@llli.org)にお問い合わせください。

変わった点、変わらなかった点は何でしょう
「子どもは生まれてから数年間、食べ物を求めるのと同じように基本的欲求(ニーズ)として、『お母さんと一緒にいたい』という強い欲求(ニーズ)を持っています。」LLLIのリーダー志願に関心を持つ人が、このコンセプトについて話し合いをすることに変わりはありません。このコンセプトとその重要性についてどのように理解しているか、また、自分の子育ての中で、ほかの人のモデルともなるような形でどのように実践しているかについて話し合います。お母さんがどのように赤ちゃんへの応答を見せているか、そしてどのように赤ちゃんのサインを理解し、そのニーズへ注意をはらっているかということは、引き続き、LLLIの焦点です。

赤ちゃんと離れた経験そのものは、お母さんのリーダー志願を妨げません。リーダーや認定部所属リーダーは、お母さんが母乳育児や赤ちゃんとの結びつきを保つために何をしているかと
いうことに焦点をあてることがすすめられます。志願に関心のある人が、赤ちゃんと一緒にいるときにどのように赤ちゃんのニーズに応えてマザリングをしているかについて話し合います。LLLIは、お母さんが母乳育児を通したマザリング経験を続けるために何をしたかを評価します。お母さんがこのコンセプトをどのように理解し、赤ちゃんと一緒にいるときのマザリングにどのように反映されているかについて話し合ってください 。

リーダーと認定部所属リーダーにどのような影響がありますか
この新しいアプローチによって、リーダーと認定部は、母乳育児で築かれた結びつきを通したマザリングの全体に焦点をあてることができます。少なくとも1年間、赤ちゃんが母乳で育てられていたら、それは、母乳育児を通したマザリングがしっかりと行われていることを示しているといえるでしょう。サポートリーダーは、これまでほとんどのケースでおこなってきたように、お母さんと赤ちゃんがどのような結びつきを築いているかについて、特定の側面にとらわれることなく、深く話し合うことができます。認定部所属リーダーは、志願に関心のある人と話し合うときに、これまで通り、お母さんと赤ちゃんがどのような結びつきを築いているかということについて、あることがらをほかよりも重視することなく、全体に焦点をあてて話し合います。リーダーと認定部所属リーダーは、引き続き、コンセプトのすべてについて、お母さんがそれらをどのように自分の生活に取り入れているかを細かく見ていきます。

志願に関心のある人が遠隔地にいる場合、そのお母さんと赤ちゃんがどのようにかかわりあっているかをどうやって知ればいいのでしょうか
志願に関心のある人についてできるだけよく理解するために、オンラインのコミュニケーションツールを使用することをすすめます。認定部では、志願に関心のある人が遠隔地にいる場合、アプリケーションが始まる前にパーソナルヒストリーを書くように依頼することがよくあります。こうすることでお母さんと認定部がお互いを知り合うことができ、話し合いに取り組む認定部所属リーダーは自信をもって推薦状を書くことができます。ときには、別の地域に住むリーダーがその話し合いを任されることもあります。

さらに詳しい情報は……
理事会は現在、LLLが62年間にわたり伝え続けてきた内容を裏付けるデータを集めています。LLLは、根拠に基づいた研究が私たちのコンセプトを科学的に裏付けるようになるずっと前から、この考え方の大切さを知っていました。「母乳育児を通したマザリングをより包含的に見る方法について」を参照ください。文末には多数の参考文献も記載しています。

付録17:「PSR:LLLIの方針と規則」より「コンセプトの方針声明」

付録18:「PSR:LLLIの方針と規則」より「リーダー志願 」

『付録17』と『付録18』の改訂に関するQ&A 「PSR:LLLIの方針と規則」『付録17』と『付録18』の改訂に関する理事会決定について、理解を深めるためのQ&A

地元の認定部責任者(CLA)や、エリア役員会、またはDCE(訳注:日本ではインターナショナル・エリアネットワークIAN)の役員会、そしてLLLI理事会に問い合わせすることができます。理事会の連絡先はboard@llli.orgです。